自然科学への招待A

教授:井芹 康統
年次 単位 開講期 形態
1〜2単位前期講義

授業概要「物質・原子・原子核・素粒子・・・(ミクロの世界)」
  自然の世界は、大きさのスケールでいえば極微の素粒子から極大の宇宙まで広がり、時間のスケールでいえば宇宙の誕生からその死まで続いています。自然科学は、これら自然に存在するものすべてを対象とし、それらの構造や仕組み、変化の仕方を調べ、できるだけ簡単な法則でしかも統一的に理解しようとする学問です。
  広い意味の自然科学は、数学や理科(物理・化学・地学・生物など)に相当しますが、ここでは特に理科(物理・化学・地学)に関わる内容を扱います。“理科”というと難しいというイメージを抱くかもしれませんが、授業では難しい数式や計算は使いません。スライドや動画を使って、できるだけわかりやすく概念を伝えるような説明を行うつもりです。
  「自然科学への招待A」では、光や音、原子や原子核、放射線、素粒子といった「小さな(ミクロ)世界」に目を向けます。また毎月の星座や天文現象なども紹介します。

卒業認定・学位授与の方針中のベースステージに位置づけられます。
到達目標@ 社会人として知っておくべき理科の知識と教養を身につける。
A 身近なものごと・現象の理科的理解ができるようになる。
B 公務員試験「自然科学」分野の準備となる。
授業内容と計画以下の内容で進める予定です。
                  (履修者の状況により適宜変更する可能性もあります。)

第1回  自然界のスケール 
第2回  数値の表し方 
第3回  単位
第4回  光と色 
第5回  虹と青空 
第6回  電磁波 
第7回  音 
第8回  運動・力・重力 
第9回  物質と分子・原子
第10回  固体・液体・気体
第11回  元素の周期表
第12回  原子の構造
第13回  原子核
第14回  核分裂と核融合、放射線
第15回  素粒子

講義を中心として、PCによるスライド・資料提示を行います。
履修者への要望・条件特になし
履修にあたっての準備(予習・復習)[予習]次回のテーマについて、中学・高校の理科の教科書を読んでくるとよいでしょう。(約60分)
[復習]分からなかったところや関心を持ったところについて調べておきましょう。毎回の授業のポイントが理解できているか、自分の言葉で書きくだしてみるとよいでしょう。(約180分)
教科書指定なし。
毎授業時に資料プリントを配布します。
参考書国立天文台編 「理科年表 2024」(丸善出版、2023年)
評価方法と基準  授業への取り組みの能動性(30%)、期末試験(70%)により総合的に評価する予定です。
  毎授業時に記入してもらう質問票をもとに、次回の授業時に追加説明を行います。授業であいまいだった点の確認に役立ててください。